新海誠監督の新作は「すずめの戸締まり」アクション多数の戦う17歳ヒロイン

『新作はアクションムービー』と話す新海誠監督=東京千代田区の帝国ホテル(撮影・園田高夫)
ヒロインゲストとして新海作品を語る上白石萌音=東京千代田区の帝国ホテル(撮影・園田高夫)
ヒロインゲストとして登場した森七菜=東京千代田区の帝国ホテル(撮影・園田高夫)
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 アニメ「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督(48)が15日、都内で製作発表会見を行い、2022年秋に新作「すずめの戸締まり」を公開することを発表した。

 日本各地の廃墟を舞台に災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービー。九州の静かな町で暮らす17歳の少女が、向こう側から災いが訪れてしまう扉を探す青年と出会い、戸締まりの旅を始める。

 ヒロイン・すずめは新海作品に珍しく“戦うヒロイン”になるといい「アクションシーンも多いんですよ。現代を舞台にするんですけど、戦うので」と一端を明かした。

 この日の会見には過去作のヒロイン2人も登壇。「君の名は。」の上白石萌音と「天気の子」の森七菜が、まだ行われていない、すずめ役のオーディションを受けると意気投合し、森は「オーディションは無礼講でってさっき約束もしました」と笑顔だった。

 「君の名は。」(16年公開)が興収250億円超、「天気の子」(19年公開)が同141・9億円の大ヒットを記録。待望の新作を新海監督は3つのキーワードで説明した。

 (1)「日本列島を巡るロードムービー」

 「『君の名は。』や『天気の子』で各地に舞台あいさつに行ったんですが『次は私の町を舞台にしてください』と言われるんですね。ロードムービーにすることで欲張りをして各地の風景、魅力的な人々、特別な出会いを描くことができる。欲張った映画になっています」

 (2)「扉を開くのではなく、閉じていく物語を作りたい」

 「どんなことも何かを始めることより終わらせる方が難しい。いま、お客さんがみたいのは、可能性が開いていく物語ではなく、散らかってしまった出来事を閉じ、本当の新しい場所を見つける、そういう物語を見たいと思っているんじゃないかと考えました」

 (3)「映画館に足を運ぶ理由になる作品を作りたい」

 「映画館は、人間の持っている特別な能力を発揮させてくれる場所なんじゃないかと思うんですね。例えば、感情移入することだったり、物語に没入する能力。『すずめ』があるから映画館に行きたいと思ってもらえる物語を目指しています」

 20年1~3月に企画が進み、同年4~8月にかけて脚本を開発。21年4月から作画が行われている。

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