O・J・シンプソン氏の刑期終了 米フットボール元スター選手 強盗などの罪で服役
2008年に強盗などの罪で最長禁錮33年の不定期刑を言い渡されて服役し、17年に仮釈放された米フットボールの元黒人スター選手、O・J・シンプソン氏(74)はUPI=共同=について、ネバダ州の警察当局は14日、今月1日付で刑期が終了したと明らかにした。米メディアが伝えた。シンプソン氏の弁護士は「完全に自由の身だ」と語った。
シンプソン氏は07年9月、仲間と同州ラスベガスのホテルの部屋に銃を持って押し入り、スポーツ関係の記念品の収集家2人を拘束、記念品などを奪ったとして有罪判決を受け収監された。約9年間服役し、再犯の恐れは低いとの仮釈放審査委員会の判断を受け17年10月に仮釈放されていた。
引退後は俳優としても活躍したシンプソン氏は1994年、白人の元妻ら2人の殺害事件で起訴され、公判は人種問題も絡み「世紀の裁判」として注目を集めた。陪審は翌年、無罪評決を出したが、遺族が起こした民事裁判では殺害の責任が認定され、3350万ドル(現在のレートで約38億円)の賠償支払いが命じられた。