昨年３月に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった日本を代表するコメディアン・志村けんさんの半生を描いたフジテレビ系ドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」（２７日、後９・００）の取材会が１４日、都内で行われ、俳優の山田裕貴（３１）、勝地涼（３５）、加治将樹（３３）、松本岳（２８）、遠藤憲一（６０）が出席した。

　数々の名作コントシーンでは、過去の映像を基にテンポ感や立ち位置など細部まで徹底的にこだわり完全再現。日本中に笑いを届け続けた志村さん役の山田は「この世界になって苦しんでる人たちの苦しみを思いっきり笑いで吹き飛ばせるようなドラマになれば」と願い、「本物にはなれないけど、心に触れるような、ドリフがよみがえるような映像をお届けできるんではないか」と自信をのぞかせた。

　加藤茶演じる勝地ら共演者を相手に、空き時間を見つけてはコントの練習に励むなど奮闘。志村さんと真摯（しんし）に向き合うことで撮影中に思い詰めていたという山田は、共演したダチョウ倶楽部の肥後克広から「ああやって、やってたよ志村さんも。だから、安心していいんだよ」とメッセージを送られたという。「ものすごくストイックにお笑い、コントに向き合って何がおもしろいかというのを考え抜いて、日々生きていた志村さんの感覚に近づけていたのかなと安心しました」と明かしていた。