たむらけんじ 50歳で引退発表、渡米へ 松本人志には報告済「お前だけずるい」
お笑いタレントのたむらけんじ(48)が18日、50歳を迎える2023年5月4日をもって芸能界から引退することを明らかにした。この日、大阪市内で行われた日本ソフトテニス連盟主催「ナショナルチーム派遣事業」のアンバサダー就任発表の会見後に告白した。「マックスやらせてもらった」と悔いはないとし、すでに尊敬するダウンタウン・松本人志(58)には報告済みという。焼肉店を経営するなど実業家としての顔ももつが、引退後は渡米して新たな人生を歩む決意を示した。
決意は本気だった。テレビ番組で引退を示唆したたむらは意思を確認されると、「区切りをつけたい」と思いを吐露。家族の健康状態など、周囲の状況が激変した場合「放ったらかしにして勝手なことはできない」と“変更”する可能性はあるとしたが「50歳の誕生日でやめようと思っている」と言い切った。
ダウンタウンに憧れて芸能界入りしたたむらは「(芸人として)マックスやりきった」といい、「第7世代が(人気が)出ても悔しくない。勝ちたいと思わなあかんのに」とモチベーションも限界にあるという。「1回、区切りをつけて違うところに飛び込んでみたい」と真剣な表情で語った。
「松本さんには相談して『お前だけずるい。俺もやめよ』と言われたんで『(あなたは)あきません。一生、頑張ってください』と言った」と明かした。引退後は渡米を予定。「ビザがあれば事業をやるのにもいい。一芸で取れるようなので獅子舞をしようかな」と笑った。
焼肉店の海外展開などの可能性を聞かれると、「面白くないでしょう」と即答し、「やるなら(米国で)ミシュラン店をつくるとか」と目を輝かせた。焼肉店などの経営を知人に任せる意向もあるとした。芸能生活が“カウントダウン”に入る中、たむらは「人生ムチャクチャになる。このままやってたらメッチャ金もうかるのに」といたずらっぽく笑った。決断に迷いはない。
たむらは吉本総合芸能学院(NSC)11期生で同期にケンドーコバヤシ、陣内智則、中川家らがいる。1992年にコンビでデビュー後、99年からピン芸人として活動。獅子舞の扮装(ふんそう)や持ちギャグ「チャ~」などで知られる。
現在も関西を中心として超売れっ子で、ABCテレビ「おはよう朝日です」、「探偵!ナイトスクープ」、MBSテレビ「せやねん!」、関西テレビ「よ~いドン!」、読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」などに出演している。実業家としても成功を収めている。