神田沙也加さん 札幌市内のホテルで転落死か 主演ミュージカル公演前に何が?

 ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」で主人公アナ役の日本語吹き替えを担当するなど声優、女優、歌手として活躍した神田沙也加さんが18日午後9時40分に死去した。35歳。東京都出身。18日午後1時頃、滞在していた札幌市内の22階建てホテルの14階屋上部分で倒れているのが見つかった。北海道警は転落した可能性があるとして、自殺と事故の両面で調べる。歌手・松田聖子(59)と俳優・神田正輝(70)の長女として誕生し、実力で芸能界での地位を確立した神田さんが、あまりにも早く不可解な最期を迎えた。

 関係者によると、神田さんはWキャストの主演ミュージカル「マイ・フェア・レディ」札幌公演で、18日正午開演の公演に出演予定だったが、午前10時半になっても姿を見せなかった。17日の稽古には、通常通り参加していたという。

 主催者はWキャストの女優・朝夏まなとを代役に立てて上演。神田さんは午後早くに見つかった。20階以上の高層階から転落したとみられる。18日の札幌は今季初の真冬日となり55センチの積雪を記録していたが、神田さんを救うクッションとはならなかった。悲報は制作の東宝から、上演を終えたキャストに伝えられた。東宝は19日朝、「マイ-」の19、20日の札幌公演を中止すると発表した。

 所属事務所は19日午前4時、公式サイトで死去を伝えた。「大変残念でなりません」と無念の思いを記し、「私共もまだ信じ難く、受け止めることができない状況でございます」と衝撃の大きさを隠せなかった。

 スターカップルの一人娘として生まれた神田さんは2001年に芸能活動を開始し、歌手デビューや大作映画のヒロインなど恵まれたスタートを切ったが、05年に「親元を離れ自分自身をゼロから叩き直したい」と活動を休止。葛藤を抱えていたことを示唆した。

 翌06年の活動再開では「両親の思いの詰まった“神田沙也加”という名前を持って何かできるのはうれしくもあり、緊張もある」と腹を据え、ミュージカルで頭角を表す。

 14年には「アナ雪」で大ブレークし、声優アワード主演女優賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも出場し、「アナ雪」の「生まれてはじめて」を披露した。18年には菊田一夫演劇賞を受賞。実力で芸能界に地位を確立し、両親の影を吹き払った。

 今年も3本の舞台でメインキャストを務め、来年4月の舞台「銀河鉄道999 THE MUSICAL」も決定済み。今月8日にはコンダクターを務めるアパレルブランドの新作を紹介するやる気満々の動画をツイッターに投稿していた。仕事は順風満帆だった神田さんに、いったい何が起こったのか。

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