松田聖子と神田正輝 愛娘・沙也加さんの葬儀で悲しすぎるツーショット 離婚から24年

 18日に札幌市内のホテルから転落死した女優・神田沙也加さん(享年35)の葬儀が21日、同市内の斎場で密葬の形で営まれた。父で俳優の神田正輝(71)と母で歌手の松田聖子(59)ら近親者が参列。1997年の離婚から24年。愛娘を荼毘(だび)に付し、悲しい形でのツーショットとなった2人は、葬儀終了後に取材に対応。目に涙を浮かべ、沈痛な表情で言葉を紡いだ。

 小雪がちらつく、一面銀世界の斎場が深い悲しみに包まれた。愛娘の沙也加さんを荼毘に付した2人は、沈痛な面持ちで報道陣の前に姿を見せた。正輝が骨箱を、聖子は位牌(いはい)を胸に抱えるように優しく持ち、目に涙を浮かべ深く一礼。骨箱と位牌はそれぞれ、沙也加さんが大好きだった淡いピンク色の布で覆われていた。

 正輝は、絞り出すように何とか声を発した。

 「大変申し訳ありません。本当にありがとうございます。本当に身内の近親者のみで、お別れ…納骨…納骨というか、お骨にすることができました。みなさんご協力ありがとうございました。ただ、今、あんまり、2人とも話すようなことではないので、しばらくの間、そっとしておいていただけたらありがたいと思います」

 「本当にみなさん、お寒い中、申し訳ございませんでした。ありがとうございました」

 聖子が続けた。時間にして約2分。精いっぱいの言葉を紡いだ。聖子の声は震えていた。

 斎場の関係者を通じて「対応したい」という2人の意思が示されて実現した発信の場。正輝が言葉を発している間、聖子は頭を下げ続け、自らが言葉を発した後は深々と頭を下げた。1997年の離婚から24年。たった一人の娘に先立たれる、最も悲しい形でのツーショット。何度も頭を下げる2人の姿に、拭い難い深い悲しみがにじんだ。

 ホテルの上層階から転落し、雪に埋まった状態で発見された沙也加さん。この日も朝から斎場周辺は吹雪に見舞われ、悲哀の気配をさらに募らせた。ところが、午後2時38分に聖子が関係者とともに斎場入りした際には、小雪へと変わっていた。気温は1・5度と底冷えだったが、吹雪が収まったわずかの間に、別れを告げることができた。

 報道陣への対応の最後。正輝は「ありがとうございました」と口にし、2人で再度、深々と頭を下げた。この日、正輝は71歳の誕生日だった。数日前に沙也加さんから祝福のメッセージをもらったという。人生で最も悲しく、つらい記念日。その中でも足取りの重い聖子を促す気丈な姿を見せ、斎場の奥へ下がり、裏口から斎場の関係車両に乗り込んだ。

 1997年に離婚してから初めて公の場でツーショットを見せた正輝と聖子。もう3人で顔を合わせることはできない。かけがえのない命を失い、小さくなった沙也加さんを胸に抱き、2人は帰京の途に就いた。

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