女優の神田沙也加さん（享年３５）が１８日に札幌市内のホテルから転落死したことを受け、遺作になったミュージカル「マイ・フェア・レディ」で共演していた俳優の前山剛久（３０）が２２日、所属事務所の公式サイトで沙也加さんと真剣交際していたことを公表した。所属事務所は前山について「突然の悲報に多大なるショックを受け、憔悴（しょうすい）しきっている状況」と説明している。

　２人は、８～９月に上演されたミュージカル「王家の紋章」での共演をきっかけに秋ごろから交際を開始し、１１月には「マイ・フェア－」で共演。前山は「真剣なお付き合いをしており、将来を見据えたお話もさせていただいておりました」と結婚を視野に入れた、交際の最中だったと明かしている。

　沙也加さんについて「女優としても、人としても、大変尊敬する存在でした。ただ今は、神田沙也加さんが天国でも、あの素敵な笑顔のままいてくれる事を願い、心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した。

　真剣交際中の相手の急死という衝撃に、前山は憔悴しているといい、所属事務所は「医師の指導のもと前山のメンタルのサポートをして参ります」と伝えている。関係者によると、交際の事実は事務所にも報告されていたが、大人同士の関係であることから任されていたという。

　「マイ・フェア－」は２５日の山形公演から再開するが、３役あるダブルキャストで沙也加さんと「チームＫ」を構成していた前山と寺脇康文（５９）が降板。今後は朝夏まなと（３７）が主人公・イライザを演じる「チームＡ」が来年１月２８日までの全公演を担当する。

　前山はワタナベエンターテインメントの俳優集団「Ｄ－ＢＯＹＳ」に所属。２０１１年にミュージカル「忍たま乱太郎」で俳優デビューし舞台を中心に、テレビドラマや映画にも出演している。

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