張本勲氏、最後の喝はイチロー氏に「年上を呼び捨てに」サンモニ最後は王貞治氏と共演
野球評論家の張本勲氏(81)が26日、TBS系「サンデーモーニング」の名物コーナー「週刊・御意見番」にレギュラーとして最後の出演を果たした。ソフトバンク・王貞治会長(81)とともにスタジオ入りした。
王会長は「最後ですから。同級生だから。送り出したい」と駆けつけた思いを明かした。張本氏は「全然変わりません。また出てきますので」といつもの表情でラスト出演した。
ノルディックスキー・ジャンプの小林陵侑(土屋ホーム)がW杯前半戦で今季3勝目を挙げたことに「あっぱれだね。6戦で3勝だから立派なもんだよね」と絶賛した。
体重無差別で争う柔道全日本女子選手権決勝で約40キロ重い相手を破って優勝した田中志歩(JR東日本)、さらに女子バレー全日本選手権で優勝した久光にも「あっぱれ」。ここまで「あっぱれ」3つ、「喝」はなかった。
コーナー最後には「張本さんスペシャル」として、これまでの名場面シーンが放映された。三浦知良、元白鵬の間垣親方、イチロー氏がビデオメッセージを送った。
イチロー氏は「張本さんロスが続出しますね。これまで特に野球界の後輩に厳しいお言葉をいただいていました。しかしその殆どは叱咤でもあり激励でもありました。意図的に張本さんが厳しいスタンスを貫いてきた。あっぱれだと思います。このコーナーは喝があるから面白い。最後も盛大な喝を頂きたいと思いまして、このメッセージを送ります。ハリー、お疲れ様でした」とあえて呼び捨てにしてイタズラっぽく笑った。
張本さんは「カズと白鵬にはお礼を言いたいですね。イチローに喝!」と声を張り上げた。「本人は喝をもらいたいから最後にハリー、年上を呼び捨てにしているんだ」と笑った。「思い出したらあっという間ですね23年間。楽しかったですね。いい人生を送らせてもらっています。TBSには感謝です」と目を細めた
張本氏は11月28日の同コーナーで「私の都合でシニア人生をゆっくり過ごしたいんですよ。従って、この番組のレギュラーを今年いっぱいで卒業します」と宣言。「来年は節目で出てきますからまた番組でお会い出来ると思います」と22年以降は“スポット参戦”する思いを明かしていた。