「第７２回ＮＨＫ紅白歌合戦リハーサル」（２９日、東京国際フォーラム）

　大みそかの「第７２回ＮＨＫ紅白歌合戦」（総合、後７・３０）のリハーサル２日目が２９日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、１５組が参加。乃木坂４６は紅白を最後に卒業する生田絵梨花（２４）のピアノ伴奏に合わせ、楽曲「きっかけ」を披露した。

　７年連続７回目出場の乃木坂４６にとって、今年の紅白は特別で大きな“きっかけ”となる。一期生として乃木坂をけん引した生田絵梨花（２４）が、紅白を最後にグループから卒業予定。３１日に控える“ラストステージ”の全貌が明かされた。

　ステージでは、ファンやメンバーから愛される人気曲「きっかけ」を歌唱。生田のピアノ伴奏に合わせ、一期生から四期生までが順番に歌い継ぐ演出が初公開された。ステージ後方のスクリーンに乃木坂の軌跡を振り返る映像が流され、生田は特技のピアノとともに歌声も響かせた。

　ピアノの調べに乗せてグループに“さよなら”を告げる生田は「演奏しているといつもみんなと歌って踊るパフォーマンスと違って、客観的に景色を見られる」と感慨深げ。「グループにいる最後というものを実感しながら、ここから巣立っていくんだというものを感じながら大切に歌いたい」とラストへ意気込んだ。

　メンバーも最高の花道を作るために一致団結。キャプテンの秋元真夏（２８）は「努力家すぎる生田がしがらみを気にせず楽しめるステージに私たちがしたい」、同じ一期生の齋藤飛鳥（２３）は「『うちの生田はすごいんだぞ！』っていうのを見せつけていければ」と強く誓った。

　今年は結成１０周年。主要メンバーの卒業が続いているが、秋元は「ここから１１年、１２年と歩んでいく始まりの一歩になれば」と決意表明。来年へつなぐきっかけとして、まずは最高のパフォーマンスで生田を送り出す。