ＮＨＫが２日、昨年大みそかに放送した「第７２回ＮＨＫ紅白歌合戦」の視聴率を発表した。世帯では前半が３１・５％、後半が３４・３％、個人では前半が２３・４％、後半が２４・８％だった（前半は午後７・３０、後半は午後９・００にスタート）だった。

　世帯では一昨年と比較して前半で２・７ポイント、後半で６ポイントのダウンとなった。後半では２０１９年の３７・３％を下回り、二部制となってからは過去最低。一昨年が４０・３％で“踏みとどまった”傾向が見られたが、再び３０％台に戻る形となった。

　紅白の実施部長・杉山賢治氏は「２年連続司会の大泉洋さんは、持ち前の明るさと話術で司会陣をリードしていただき、川口春菜さんも初司会とは思えない落ち着きぶりで、ともにご自身のカラーを十分に発揮され、まさに一体となって紅白を盛り上げてくれました」と感謝。紅白のテーマ「カラフル」になぞらえて、出場者を「歌手のみなさんは、その『カラフル』をよりあざやなかのもにして届けてくださいました」とたたえていた。

　紅白以外では、日本テレビ系「笑って年越したい！笑う大晦日」が世帯で前半７・２％、後半５・６％（前半は午後６・３０、後半は午後９・００スタート）。テレビ朝日系「ザワつく！大晦日一茂良純ちさ子の会」が世帯で前半１２・１％、後半９・３％（前半は午後６・００、後半は午後８・００スタート）だった。一昨年までは、日テレ系「ガキの使い」の「笑ってはいけない」シリーズが紅白を追う一番手だったが、昨年末は「ザワつく！」が“浮上”した形となった。（数字はビデオリサーチ日報調べ、関東地区）