ポップスピアニストでＹｏｕＴｕｂｅｒのハラミちゃんが４日、初の日本武道館公演「ハラミちゃん９４７日目のキセキ」を行った。武道館でのピアニスト単独公演は、過去にフジコ・ヘミング、清塚信也らが実施しているが、極めて異例。ＯＬ時代の２０１９年６月３日、東京都庁で初めてストリートピアノで演奏したＲＡＤＷＩＭＰＳ「前前前世」を、ＹｏｕＴｕｂｅ投稿した日から９４７日目、夢の武道館を踏みしめた。

　３６０度回転するステージではエンターテインメント性を重視して、「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」では初号機カラーの紫にライティング。「千本桜」では徐々にテンポを上げるファンの手拍子に合わせ、早引きを繰り出した。「鬼滅の刃」メドレーやオリジナル曲「ファンファーレ」なども披露。客席には小学生以下の子供の姿も目立った。

　アンコールでは、初めてストリートピアノを奏でた日に着ていた、小花柄シャツ、ベレー帽、ショルダーバッグの“原点スタイル”で、「－前世」を演奏。「ここにいる皆さんがハラミという存在を作り、支えてくださってます」と感謝の手紙を読み上げて、涙をこぼしていた。