佐野勇斗「人間力」 阿部寛、鈴木亮平、西島秀俊…超主演級との共演で学んだ極意実践する

 都心の青空を背にポーズを決める佐野勇斗(撮影・高石航平)
 11話で謎を追う、佐野演じる橘一星(左)
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 昨年10月から2クールぶち抜き放送中で、考察が盛り上がりを見せる日本テレビ系ドラマ「真犯人フラグ」(日曜、後10・30)の「真相編」が9日に開幕する。犯人だと思う人物を投票するランキングで、現在1位となっているのが俳優・佐野勇斗(23)演じる橘一星だ。主人公の家族失踪の謎を解く重要戦力として活躍中だが、裏の顔があるのか否か。怪しき好青年として視聴者を惑わす最旬イケメンを直撃した。

 前回10話で、西島秀俊演じる主人公の息子が「パパがママを殺した…」と証言し、衝撃を残したまま2021年の幕を閉じた「真犯人フラグ」。いよいよ家族失踪の真相に迫る22年、現在最も怪しまれているのが佐野だ。

 演じるのは主人公の娘の恋人で、ITベンチャーの社長・橘一星。高い情報分析能力を武器に、数々のヒントを提示する役どころだ。既にラストのプロットは渡されており、「真相は知っちゃってるんです。西島さんは『知らないでいたい』とプロットを見ていないそうなので、西島さんの前では言わないようにしてます」といたずらっぽく笑う。

 昨年4月の「ドラゴン桜」から「TOKYO MER」「真犯人-」と1年ぶっ通しで連ドラに出演中。阿部寛、鈴木亮平、西島…と超主演級の背中を見続け「どんなに大変なスケジュールでも周りの人に気を配ることができる。共通するのはスターなのに、自分をスターと思ってないところなんですかね。人間力です。4クールで学んだスターのたたずまいを自分で実践できるように初心忘れずです」と勉強の日々だ。

 充実ぶりは見た目にも表れ、両親が驚くほど。2年前から顔の変化を確かめるため定期的に自撮りをためており「『ドラゴン桜』の頃と比べても全然、顔が違っていて。親にも顔が変わったと言われるくらい。ドラマで人に見ていただけることが増えたことで変わってきたのかもしれない」と意識の変化が好循環を生んでいる。

 1年に及んだ連ドラリレーもいよいよ最終クール。好青年の一星は果たして真犯人に“顔を変える”のか。考察の渦中にいる1番人気は「演者と視聴者の関係が面白いなと思いますね」と、状況そのものを楽しんでいる。

 ◆佐野勇斗(さの・はやと)1998年3月23日生まれ、愛知県出身。雑誌のオーディションを経て、2012年に現在の所属事務所にスカウトされる。15年公開の映画「くちびるに歌を」で俳優デビュー。14年からボーイズグループ「MiLK」としても活動し、21年にメジャーデビューを果たした。今年は主要キャストを演じた映画「嘘喰い」が待機している。

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