識者、ブースター接種「遅すぎた」感染拡大「先進国でもない」急上昇と指摘
日本医科大学特任教授の北村義浩氏が11日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、新型コロナウイルスのワクチンの3回目接種について「遅すぎる」と指摘した。
10日の全国での新規感染者が6438人だった。北村氏は「東京を中心とする首都圏も1週間単位で見ますと、8倍から10倍以上という激烈な、あまりにも急速過ぎてビックリする。先進国で見てもこんなに急上昇した国はないので、非常に憂慮してます」と驚きを隠さなかった。リモート出演した、埼玉・ふじみの救急クリニックの鹿野晃院長は「年が明けてから見る見る患者さんが増えまして、スタッフの対応がなかなか追いつかない状況です」と現場の実情を説明した。
10日には、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が「高齢者の3回目のワクチン接種の推進」「経口抗ウイルス薬の供給体制の整備」「検査体制の強化」の3点を政府に要望した。北村氏は高齢者への3回目のブースター接種について「大賛成です」と同意した。
一方で「急激に(感染者数が)上がってきますと、ちょっと遅すぎたのかなと」と指摘。政府がブースター接種を前倒しにする方針であることは評価しつつ「最初から(昨年)12月中にワクチン接種ができなかったのかと、ちょっと反省をしますね」と残念そうに語った。