桂二葉「『女流』を死語にしたい」女性初NHK新人落語大賞「受賞記念ウイーク」会見

 昨年11月の「NHK新人落語大賞」で女性として初めて優勝した落語家・桂二葉(35)が12日、大阪・天満天神繁昌亭で行われた「受賞記念ウイーク」(31日~2月6日、同所)の会見に出席した。期間中は異例の抜てきで繁昌亭昼席のトリを務めることが決定し、「本当に光栄なこと」と感激した。

 同席した上方落語協会の笑福亭仁智会長(69)が、故・桂米朝さんの著書「落語と私」に触れ「『女性噺(はなし)家はなかなか生まれないだろう。ただし、うまい人が出て来たら別かも』とつづっておられた」とした上で、「落語は男性仕様。(女性に)違和感を感じる人は多いが、(二葉は)噺自体に集中できる表現力で女性というのを忘れさせるようなところが優勝になったと思う」と称賛。

 二葉は「私も『落語と私』の話をしようと思っていた。仁智師匠がおっしゃったところは、素人時代に赤線で引いてた。『女には女のやり方がある』とも書いてあって、(女性の)諸先輩方がもがいてきてくださった。(自分は)男の人と一緒のやり方で(賞を)勝ち取ったので、『女流』という言葉も死語にしたい」と力を込めた。

 “V効果”について「天神橋筋商店街で『良かったな』っておっちゃんが居酒屋のポイントカードをくれたり。道で声を掛けられることが増えた」と告白。今年の目標には昨年、準優勝だった「上方落語若手噺家グランプリ」優勝と掲げ、「全国を独演会で回れるようになりたい」とした。

 また、昨年9月の「第7回上方落語若手噺家グランプリ」を制した桂小鯛(37)の「受賞記念ウイーク」は24日から30日まで開催される。開催中の「三題噺王」を決める「落語とビジュアルアートのアニュアーレ」予選1位通過と実力を発揮する小鯛は、優勝から間もない「NHK新人落語大賞」で敗れて二葉に話題を持っていかれたため「短い天下だった」と笑わせた。中トリを務める記念ウイークについては「自分の色を出せたらいい」とコメントした。

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