大竹しのぶ「(辻)萬長さんの分も楽しもう」 1年半前死去のピアフ初演からの盟友への思い

 女優の大竹しのぶ(64)が13日、都内で行われた主演舞台「ピアフ」(2月24日~3月18日、東京・日比谷シアタークリエ)製作発表会に、共演の梅沢昌代(68)、中河内雅貴(36)、竹内將人(27)、山崎大輝(26)と登壇した。

 2011年の初演から5度目、前作から4年ぶりピアフ。初演からずっと共演してきた辻萬長さんが20年8月に亡くなったことに、大竹は「すごい大きな存在。年取って足腰が弱くなっても車いすになっても、この作品に出ると言ってたんですよ。本当にお元気だったので、信じられないですね。萬長さんの分まで楽しもうと思っています」と力強く語った。

 大竹は再演の度「プレッシャーが大きくなる」と明かし、「1度目も2度目も次があると思ってなくて、無我夢中でピアフの人生を3時間生きることしかない。経験を積んだだけ、愛の深さは分かるかなとは思います」と強い思いを明かした。

 一方で「年取った分、若い人(共演者)との年の差が激しくなって…どうもすみませんって感じ。(梅沢と)私たち少女(役)なんですよ、誰も見えないですよね」と苦笑い。梅沢は「初演から見えてません。10年なんてくそ食らえ」と笑い飛ばした。

 出演予定だった前山剛久(30)は、20年12月に亡くなった神田沙也加さんと結婚も視野に入れた真剣交際をしていたことを公表、心身不調で芸能活動を休止し、本作も降板した。大竹は「お会いしたことのない方なので分からない」とし、神田さんについてもコメントしなかった。

 本公演は東京公演以降、3月25~28日、大阪・森ノ宮ピロティホール、4月1~10日、福岡・博多座でも行う。

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