NHK会長 紅白の過去最低視聴率に「野球なら高打率」、「マンネリはつまらない」とも

 NHKの定例会長会見が13日、東京・渋谷の同局で行われ、前田晃伸会長は、昨年の大みそかの「紅白歌合戦」の平均世帯視聴率が34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最低の数字を記録したことについて言及した。

 前田会長は「視聴率3割台っていうのは、過去の歴史的に見ても最低だったと思うんですが、野球で3割バッターは大変な高打率ですが、私は視聴率だけではないということはずっと申し上げている」とし、「実際に見られた方の見た手段が、多様化しているのも事実」と、同時配信・見逃し配信サービス「NHKプラス」など、視聴方法の多様化も要因のひとつであると見解を示した。

 そのうえで、「長寿番組でもマンネリ化するとつまらないわけで。そうはいってもこれだけ長続きしているということは、それなりに番組の評価は頂いている。ただ、そのまま同じスタイルで続けてはいけないと思う」と述べ、今後の紅白の持つ意義について「生番組というものの持つ強み、生の良さをしっかり生かすような番組にしないといけない。それを常に研究して、生かし切る工夫もいるのかなと思います。地方にいる方はああいう番組をぜひやってほしいというリクエストもたくさんある。そこらへんもしっかりお応えしたい」と話した。

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