過去最低視聴率「34・3%」紅白 NHK会長「工夫いる」変革必要
NHKの前田晃伸会長が13日、都内で定例会見を行った。過去最低の平均世帯視聴34.3%(ビデオリサーチ調べ。関東地区)を記録した昨年大みそかの「紅白歌合戦」について「これだけ長続きしているということは、それなりに番組の評価はいただいている」と前置き。その上で「生番組の持つ強みをしっかり生かすような番組にしないといけない。それを常に研究して、生かし切る工夫もいるのかな」と変革の必要性を指摘した。
また、昨年12月26日放送のBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」後編の不適切字幕問題について「映画関係者の方や視聴者の方々に申し訳ない」と陳謝した。大阪放送局の角英夫局長も同日、大阪市内で定例会見を行い、この問題を陳謝。「制作担当者間のコミュニケーション不足に加え、事実の確認とチェック態勢が不十分だった」と説明し、「ねつ造ではなかったという認識に変わりない」と話した。