SKE福士奈央 アイドル初「R-1」準々決勝 紅白経験ある二刀流 「W」は準決3度
アイドルグループ・SKE48の福士奈央(22)が16日、大阪市内で行われたピン芸日本一決定戦「R-1グランプリ2022」2回戦に出場し、アイドルとして初の準々決勝進出を決めた。今大会は3回戦なし。アイドルの3回戦は元アイドリング!!!・滝口ミラ(2009年)、元NMB48、AKB48の小笠原茉由さん(12、13年)、NMB48の渋谷凪咲(17年)らが経験している。
1回戦に続いて握手会の設定で左半身が辛口キャラアイドル、右半身で素の姿を演じ分けて笑いを取った福士は「(思った通り)できました。本当は全然違うネタをやる予定だったけど、私の(中で)1軍のネタをやって後悔なく勝ちたいと思って。勝ちに行くために自信があるネタを選びました」と満足そうな表情で手応えを明かした。
初戦より緊張度は増したというが、19年の2回戦敗退の悔しさがよみがえり「ここを超えたいと思った」と全力を出し切ることに集中した。名古屋から駆けつけたファンの顔も見えたといい、「授業参観みたいな。お母さんが見てる気持ちになった」と笑った。
通過を知るとツイッターで「え、2回戦通った…2回戦通過しました!!!3年前を超えれたよ!!!次は準々決勝だって、本当に信じられない。たくさん応援ありがとうございます。この調子で頑張るぞ!!うれしすぎてどうしよ…」と喜びを爆発させた。
会場では準々決勝についての質問に「すごいこと。誰でも知ってる賞レース。誇りになる」といい、「準決勝、決勝を目指したい」と意気込んでいた。優勝賞金500万円を獲得した場合について聞かれると、この日のネタを意識して「こっち(素の右半身)はマンションを買った方がいいのかな。その頭金。こっち(左半身のアイドル)側の声としてはメンバーの子とご飯に行きたい。家族と旅行も行きたい」と使い分けて笑わせた。
1回戦突破も反響があった。「おばあちゃんは新聞を全部買いあさったって。(SKE48キャプテンの)斉藤真木子さんからは『やっぱり福士が一番おもろい』ってこそって言われた」と明かした。この日もツイッターに卒業が決まっている先輩メンバーの大場美奈(29)から「がんばれー!!!」と激励されて臨んだ。
3人が出場し、安部若菜(20)、佐月愛果(19)が勝ち残ったNMB48はライバルだ。「2人は明日(17日)ですよね。同じところ(姉妹グループ)から出てるんで、負けたくない」とうなずいた。
「THE W」準決勝3度の実力派は、14年にSKEの一員として「紅白歌合戦」に出場している。“二刀流”のアイドルとしての目標は、昨年9月にコロナの影響で中止になった日本ガイシホールコンサートのリベンジ開催。
“芸人”としては、SKE48劇場でのお笑いライブの実現だ。「(持ち)ネタの数が増えているので、仲のいい芸人さんを呼んでコラボしたり。(ピン芸人の)みほとけさんとはプライベートでご飯に行ったり、仲良くしていただいている」と思い描いた。