鎮魂6434人忘れぬ祈り 続くコロナ禍、行事縮小も 阪神・淡路大震災から27年、継承課題
1995年の阪神・淡路大震災は17日、発生から27年となった。市民らが兵庫県内各地で開かれた追悼行事に参加、地震発生の午前5時46分に合わせて祈りや黙とうをささげた。
新型コロナウイルス感染対策でマスクをした市民らが、地震発生の午前5時46分に合わせて祈りや黙とうをささげた。神戸市中央区の公園「東遊園地」では竹灯籠約3千本や紙製の灯籠などで形作られた「忘 1・17」の文字が浮かんだ。
コロナの影響で昨年に続き今年も追悼行事の一部は中止や縮小を余儀なくされた。発生から四半世紀以上がたち、震災を経験していない世代も増加。歳月やコロナ禍を乗り越え、新たな災害に備えた経験や教訓の継承が課題となる。
犠牲者の氏名を刻んだ「慰霊と復興のモニュメント」がある東遊園地では恒例の「1・17のつどい」が営まれた。訪れた人は目を閉じ、手を合わせた。主催側によると、灯籠で作った「忘」は公募で選ばれ「忘れてはいけない」との思いだけでなく「忘れてしまう」「忘れてしまいたい」などの声も反映した。
毎年12月に神戸市で開かれる光の祭典「神戸ルミナリエ」は、コロナの影響で2020年に続き昨年も中止となった。