八代弁護士、中国の新聞記事に「北朝鮮と変わんない」礼賛にあんぐり
弁護士の八代英輝氏が19日、TBS系「ひるおび!」に出演し、習近平国家主席をたたえる中国メディアに対して、思わず「北朝鮮と変わんない」と感想を漏らした。
番組では、中国国営中央テレビ(CCTV)の特別番組「零容忍」(一切容赦しないという意味)について特集。汚職事件の被告や当事者が出演して、ざんげを告白するという内容だった。八代氏は「演出する側が自由に印象操作できる制作形態の1つ」と指摘。司会の恵俊彰も「『われわれの国ってクリーンでしょ』っていうのを印象づけようとしてんだなって空気は伝わってくるんですよね」と追随した。
一方で、人民日報の「習近平国家主席は私と握手を交わした」という連載も取り上げた。こちらは習氏が国民と交流した際の言葉を取り上げたもの。「習近平国家主席は健やかに歩いてきて、みんなと優しく握手をして交流を深めてくれました」「習近平国家主席の大きくて温かみのある手は無限の力を与えてくれました」など、称賛する言葉が紹介された。
これに八代氏は思わず「北朝鮮と変わんなくないですか」とピシャリ。「金正恩氏と変わんないじゃないですか、扱いが」とあんぐりだった。
紹介していた同局の駒田健吾アナウンサーは「われわれから見ればね。ただ、こちら(中国側)からすると温かみがあるということで」と言葉を濁していた。東京大学大学院教授・阿古智子氏は「都会の人たちからすると『バカバカしい』って思う人もいる。でも農村だと『素晴らしい』っていう人も少なくない」と実情を説明した。