押井守監督 最新作3年越し「完成」4度延期経て2・5上映 実写映画「血ぃともだち」
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」や「機動警察パトレイバー」シリーズなどで知られるアニメ映画の巨匠・押井守監督(70)が実写映画の新作「血ぃともだち」を完成させ、2月5日に東京・テアトル新宿でイベント上映されることが20日、分かった。コロナ禍で公開が2年延期されていたが、ついに解禁となる。
「血ぃともだち」は20年設立の映画実験レーベル「シネマラボ」作品。私立高校の献血部を舞台に、主役である4人の献血部員(唐田えりか、尾碕真花、天野菜月、日比美思)が、人間を襲うことができない落ちこぼれヴァンパイア(牧野仁菜)を、献血がわりに自分たちの血で養おうとする物語だ。
緊急事態宣言の影響で実に4度の公開延期を余儀なくされ、制作から時間がたち過ぎていることや他のシネマラボ作品との兼ね合いもあり、お蔵入り寸前に。そんな現状を打破すべく、今回の上映が決定したもの。
押井監督は「ワークショップから始めて2カ月間、若い演者たちとじっくりつきあってみて、映画制作が意外性に満ちた冒険であることをあらためて痛感しました」と撮影を回想。「公開されるまで完成しないのが映画ですから、こうして皆さまにお届けすることができて、この作品にようやく決着がつきます」と解禁を喜んだ。
イベントでは押井監督が舞台あいさつ。同監督が企画に携わったアニメ映画「BLOOD THE LAST VAMPIRE」も同時上映される。