日向灘の地震 基準寸前だった「南海トラフ地震臨時情報」とは 「怖い」ネット投稿続く
22日午前1時8分ごろ、大分、宮崎県で最大震度5強の地震が発生。気象庁によると震源地は日向灘で、地震の規模はマグニチュード6・6とされる。気象庁が未明に開いた会見で質疑のテーマとなった「南海トラフ地震臨時情報」がネット上では「怖い」「不安」との投稿が相次ぎ、トレンドワードとなった。
気象庁は会見で、今回の地震が「南海トラフ地震の最大規模クラスの想定震源域内で発生した地震」と説明したうえで、「関係を調査する基準未満」だったとした。
今回のM6・6が規定のM6・8以上だったケースを問われると、臨時情報が発表されるケースであったとし「それ以上ですと評価検討会が開かれることになります」とした。
気象庁のHPによると、「南海トラフ地震臨時情報」は「南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合」「観測された異常な現象の調査結果を発表する場合」に発表されるとしている。
高知県のHPでは、「南海トラフでは、過去に想定震源域の東側と西側で時間差で、大規模地震が発生する事例があります」と図解で記載。「南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについてお知らせするもので、想定震源域内で大規模地震や地殻変動など異常な現象が観測された場合に、気象庁より発表されます」「例えば、南海トラフ沿いの東側で地震が発生し、西側でも地震が続発する(後発地震)可能性が高まった場合などに発表されます」と説明している。