アジア初上演となる舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」（７月８日開幕、東京・ＴＢＳ赤坂ＡＣＴシアター）の日本版キャストが２２日に発表され、俳優の石丸幹二（５６）、藤原竜也（３９）、向井理（３９）がトリプルキャストで主演を務めることが分かった。Ｊ・Ｋ・ローリングによる小説「ハリー・ポッターと死の秘宝」から１９年後を描いた物語で、父親になったハリー・ポッターを演じる。３人はデイリースポーツなどの取材に応じ、意気込みを語った。

　日本が誇る名優３人が足掛け２年という厳しいオーディションを経て、世界的ヒット作の大役を射止めた。

　舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」は、２０１６年に英ロンドンで初演され、これまで米ニューヨーク、サンフランシスコ、豪メルボルン、独ハンブルクの５都市で開幕し、大ヒットを記録中。東京公演はアジアとしては初、世界では７番目の上演となる。

　原作ファンという３人は、度重なる映像審査と昨春に来日した海外スタッフとの対面オーディションに臨み、念願の役をゲット。石丸は「やっと決まったと思いました」、藤原は「必死にやったオーディションで決まった時は素直にうれしかった」、向井も「オーディション自体が久しぶり。結果が出るまで変な緊張感があった」と胸をなで下ろした。

　７月開幕から期限を設けずにロングランを予定。劇団四季出身でロングランに慣れている石丸は「これは体力勝負だと思います。やっている内に痩せるだろうと言われているので、痩せすぎないように頑張りたい。積み重ねている内にどんどん成長していくと思うので、その成長を楽しみに向き合っていきたい」と意気込んだ。

　４月から稽古期間に入る。藤原は「お互いの良いところを出しながらやれる良さがあると期待している」と稽古を心待ちにし、石丸は「それぞれの味わいが稽古している内に差別化されると思う。稽古場で早くお２人のハリーを見てみたい」。個性が異なる三者三様のハリーを確立し、見る者を魔法の世界に誘っていく。