日テレ桝太一アナ「退職し、大学の研究所員に転職」番組で報告 目標「理系版の池上彰さん」

 日本テレビ・桝太一アナウンサー(40)が23日、メインキャスターを務める「真相報道バンキシャ!」で、3月いっぱいで退社し、大学の研究員に転身することを明らかにした。同大ハリス理化学研究所で専任研究所員(助教)として「化学の伝え方」を研究する。「-バンキシャ!」のキャスターは継続するといい、4月からはキャスターと研究者の“二刀流”に挑戦。同局の看板アナが大きな決断を下した。

 衝撃の報告がなされたのは、番組冒頭だった。カメラに向き合った桝アナは「私は3月をもって日本テレビを退職し、大学の研究所員に転職することにいたしました」と切り出し「新年度からは同志社大学ハリス理化学研究所の助教として、サイエンスコミュニケーションと呼ばれる学問分野に取り組んで参ります」と告白した。

 06年の入社から16年。「ZIP!」の司会で人気を博し、「24時間テレビ」の総合司会も務めた。現在も多数の担当番組を抱える。“看板”と言える立場になっても、自身の中に課題を抱いていたという。「どうすれば、もっと適切に科学を伝えられて、より良い社会に貢献できるだろう?」。疑問を突き詰めた末の決断は、学問の扉を開くことだった。

 東大大学院農学生命化学研究科卒で、著書「理系アナ桝太一の生物部な毎日」を発行するなど、生物、科学への精通度は群を抜く。その桝アナが学ぶのは科学と社会をつなぐ「サイエンス・コミュニケーション」。40歳を迎え「科学好きとして学んできた前半と、伝え手として学んできた後半、その2つを組み合わせることで、今後もしかすると自分にしかできない形で社会に貢献できることがあるのではないか、と考えております」と思いをはせた。

 同局は離れるが「-バンキシャ!」のキャスターは継続する。今後は研究者とキャスターの二刀流で、自身の理想を追い求める。「これから様々な場を通して、研究の成果を還元していければと、決意を新たにしております」と意気込みを示した。

 番組終了後にはツイッターを更新し、自身が同局ニュースサイトから取材を受けた記事を引用。その中で、家族の理解は得られているとし、最終目標を「僭越ながら名前をお借りするならば『理系版の池上彰さん』のような存在を目指します」とした。担当番組を通して多彩な才能を発揮し、好きなアナウンサーランキング5連覇で殿堂入りした超人気アナ。人生舵を大きく切った。

 ◇桝太一(ます・たいち)1981年9月生まれ、千葉市出身。麻布学園高を経て東大大学院卒。院ではアサリを研究。2006年、日本テレビ入社。11年、一般女性と結婚。同年開始の「ZIP!」の司会で人気者に。13年、「24時間テレビ」総合司会。16年、好きなアナランキング5連覇で殿堂入り。現在の担当番組は「ザ!鉄腕!DASH!!」「所さんの目がテン!」など。身長177センチ、血液型O。広島カープのファン。

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