NHKまた謝罪 取材なし字幕問題 総局長会見も誤解与える内容と 映画監督から抗議受け謝罪
NHKは24日、昨年12月放送のBS1番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」後編の字幕の一部に不確かな内容があった問題に関して、1月19日の放送総局長会見で行った説明に対して、密着取材した映画監督の島田角栄氏から、放送前にNHK側から事前確認はなかったとして抗議を受けたと発表した。
字幕の内容について事前に島田氏に確認した事実はないとし「会見での説明は、あたかも島田さんから確認を得ていたかのような誤解を与えるもので訂正いたします」と説明した。
22日に島田氏に直接面会して謝罪したとしている。
「河瀬直美が見つめた東京五輪」では、五輪反対デモに参加した人物が、金銭で動員されているという、事実と異なる字幕を付けたとして問題に。担当ディレクターがプロデューサーから事実確認を求められたが、金銭の授受などの裏付け取材を行っていなかったとしている。
番組は東京五輪の公式記録映画の監督を務める河瀬監督に密着したドキュメンタリー。