映連21年度概況発表 復調も依然厳しく興収ワースト2位

 日本映画製作者連盟(映連)は25日、2021年度の映画概況を発表した。

 コロナ禍で現行の統計方法が始まった00年以降、最低の数字となった20年度から興行収入は前年比113%の1618・9億円と復調。だが、過去最高だった19年度との対比では62%と依然厳しい状況は続き、歴代ワースト2位の年となった。

 年間興収1位のアニメ「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が102・8億円と大台を超え、実写1位の「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM」が45・5億円(公開中)と存在感を示すなど、邦画が好調。一方で洋画は大作14本が延期もしくは配信となり、コロナの影響を大きく受けた。全体の公開作品数は959本と9年ぶりの三桁に落ち込んだ。

 22年の正月興行はアニメ「劇場版 呪術廻戦0」やハリウッド大作「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」などにぎやかなラインナップとなり、島谷能成会長は「今年は正月興行がいいスタートを切った。言いようによっては映画界のビンテージイヤー、当たり年だと思っています」と期待を寄せた。

 今年の公開作には、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」や伝説のヒーローを庵野秀明監督が再構築した「シン・ウルトラマン」、国民的漫画を原作者が手掛ける「ONE PIECE FILM RED」「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」「スラムダンク」などが待機している。

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