感染症学専門家 尾身会長の発言「こういう内容だとわかりづらいんじゃ」

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が26日、新型コロナを特集。感染症学が専門の国際医療福祉大学主任教授・松本哲哉氏は、政府分科会・尾身茂会長が物議を醸した「ステイホームする必要がない」という自身の発言について25日に軌道修正しながら分科会の会合の内容を説明したことに「結局、私たちはどう行動すればいいのかというのをもう少し具体的に示していただければ」と注文をつけた。

 番組では、尾身会長が記者団の取材に「全員がみんな家にいて、街が空っぽになるような広範で一律の外出自粛のようなものは今必要ないと申し上げたんで」と自身の発言を軌道修正し「社会機能の維持で、当然外出しなくちゃいけない人がいる。感染リスクが高いところへの外出は控えてください」などと呼びかけたことを伝えた。また「専門家としては重症化しないとわかっていて検査もしたら、医療がいっぱいになって社会機能維持できないという意見もあった」などと会合では専門家の中でも意見が分かれたことを率直に説明したとした。

 尾身会長の発言への感想を求められた松本氏は「一つ一つの言っておられることは確かにその通りだと思うんですけど」とうなずきながらも「もちろん分科会の先生たちもいろんなご意見があるとは思います。ただ、結局多くの人たちにとっては自分はじゃあどう行動すればいいのかというところが、こういう内容だとわかりづらいんじゃないかと思います」と危惧。

 続けて「自宅にいた方がいいのか出掛けてもいいのかとか、高齢者に近づくなといったら、どういうふうなことを言っているのかとか。結局、全体として私たちはどう行動すればいいのかというのをもう少し具体的に示していただければ、本当にやりやすくなるんでしょうけれど、こういう意見もあった、こういう意見もあったということだと、じゃあどれが本当に正しいのかというのがはっきりつかめませんので、そこをまとめて統一した内容として出していただく方が本当はありがたいと思います」と話した。

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