歌手でタレントのアグネス・チャン（６６）が２６日、東京・中野サンプラザで、コロナ禍で延期となっていた日本デビュー５０周年記念コンサート「アグネス・チャン　平和の歌声よ、届け！」を行った。

　開演前の会見に、きらびやかなドレス姿で登場したアグネス。１７歳でのデビューから半世紀を迎え「ホントに感無量で信じられない。今朝、空を見上げたときに泣きそうになりました」と感慨深げで、故郷・香港を思い枕を濡らしたデビュー当時を振り返りながら「今ここに立っていられるのはみなさんの愛情のおかげ」とファンへ感謝した。

　６０周年、７０周年については「想像できないです」と苦笑し、「日本語がうまくなるといいな。なまりが少し取れたら」とちゃめっ気たっぷりに話した。

　コンサートは、企画当初から趣旨を大幅に変更。「５０年やってきてスゴいでしょみたいな感じで考えてたんですけど、みんなが楽しく過ごせるようなものに。コロナが長引いても（気が）持つように前向きなエネルギーをばらまきたい！」と力を込め、歌手としての歩みをたどるようにデビュー曲「ひなげしの花」から、この日発売となった５０周年記念アルバムに収録されている新曲「淋しい羊は眠らない」など全２２曲を披露した。