吉田羊 紀伊國屋演劇賞受賞あいさつで独特表現「上れないと思った山の頂は」
女優の吉田羊(47)が27日、都内で行われた「第56回紀伊國屋演劇賞」授賞式に登壇した。シェイクスピアのローマ史劇名作「ジュリアス・シーザー」におけるブルータスの演技が評価され初受賞。黒を基調とした鮮やかな着物姿で喜びを語った。
最初は「シェイクスピアは苦手だったんですね。正直不安だった」と告白。背中を押したのは「『迷ったら難しい方を選びなさい』というある方の言葉。かくしておよそ登れないと思っていた山の頂には、見たことのない景色が広がっていて、一筋縄ではいかない古典戯曲との真剣勝負は、この上ない楽しさと喜びと手応えを私に与えてくれました」と笑顔で語った。
今年で俳優生活25周年。「いろんなご縁をいただき、ここまで連れてきたくださった方一人一人に感謝の思いを新たにし、これからも迷ったら難しきを選び、真剣に向き会った先で演劇がもたらせてくれる喜びに数多く出会っていけるよう、これからも精進していきたいです」と決意を新たにした。