エクモ使用者は「全国で5人、東京は0」医師も自宅療養に賛成

 医学博士で呼吸器外科専門の奥仲哲弥氏が30日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演し、東京都で、新型コロナウイルスでリスクが低いと判断された「50歳未満、無症状・軽症」の感染者は「自分で健康観察する」という方針が打ち出されたことを歓迎する意向を示した。

 以前は自宅療養には反対していたが「オミクロン株はデルタ株とは違う感染症じゃないかと勘違いしてるくらい、重症化する頻度や感染する速度が違う」ともはや“別物”の領域にあると指摘。オミクロン株では肺炎の所見はほとんどなく、急変する確率も低いため「医師側のストレスも減っている」とした。医師側の負担が減少していることに加えて、患者の症状が出ている期間が短いため「軽症者は自宅療養は可能だと思います」と言い切った。

 重症化する頻度が低い例としてエクモ(ECMO=体外式膜型人工肺)の使用数を挙げ「全国で5人なんです。東京は0です」と示した。基礎疾患のある患者や酸素投与が必要な患者を「選んで入院させていく」という方針を取るべきと提案。医師が裁量を持って入院させ、退院も早めにさせることで「確実の病床のひっ迫が抑えられる」と方針の変換が状況の改善につながると主張した。

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