OSK楊琳「あきらめない力こそ伝統」劇団創立100周年式典に“満開の桜”
OSK日本歌劇団の「創立100周年記念式典」が30日、大阪市中央区の大阪松竹座で開式された。
式典には同劇団歴代トップスターの洋あおい、桜花昇ぼるら、劇団OG250人を含む約700人が出席した。記念舞踊「さくら」で幕が開けると、「虹色の彼方へ」を合唱。テーマソングでもある「桜咲く国」の合唱では、劇団員と研修生計約60人が桜色のパラソルを回しながら歌い、総重量6キロの桜吹雪が鮮やかに舞った。
創立100周年を迎えた同劇団は、これまで笠置シヅ子、京マチ子、秋月恵美子らを輩出した。一方で2003年には、当時の親会社の支援打ち切りによる解散も経験した。
現トップスターの楊琳(やんりん)は「劇団員一同、大変感激しております」とあいさつ。新型コロナウイルスが、依然として猛威を振るう現状にも触れ「エンターテインメント界を取り巻く環境は、いまも厳しい状況であります。ですが、この困難に力を合わせ、正面から立ち向かっていく。あきらめない力、その生命力こそが、先輩たちから受け継いだ伝統の一つです」と決意を述べた。
100周年の記念公演として、「レビュー 春のおどり」(来月5~20日に大阪・松竹座、3月25~27日に東京・新橋演舞場)で開催される。式を終え、「ものすごく感動しました。とてもうれしかったです」と話した楊は、公演に向けて「大きく進化して、加速させていきたい」と語った。