元タレントで脚本家・演出家のマンボウやしろ氏（４５）が４日、著書「あの頃な」のオンライン出版イベントにを開催。ゲストとして、芸人時代の後輩に当たるお笑いコンビ・ピースの又吉直樹（４１）が登場した。

　芥川賞作家となった又吉の存在に、やしろ氏は「賞を取ったの、良くないことだよ。芸人で小説を書くと、みんな又吉と比較される」とボヤキ節。これに又吉は「勝手にマッチングされただけ」と苦笑いした。

　やしろ氏は今作の執筆に際し「又吉を意識して書くのは嫌だった」とし、又吉への出演依頼も「申し訳ないなと思って」と打ち明けた。一方で作品については「絶賛してほしい」と懇願。「今日だけはゴリゴリの先輩後輩としてやってほしい」と“圧”をかけたが、又吉は「面白かったですよ」と冷静に受け流していた。

　同作は、新型コロナウイルスによって劇的に変化した日常に焦点を当てた、２５本の短編小説のオムニバス。やしろ氏の実体験や、ニュースから着想を得たリアルな「コロナ禍」を描いている。