芥川賞作家・西村賢太さん死去 54歳、タクシー車内で倒れ、病院到着時には心停止
芥川賞作家の西村賢太(にしむら・けんた)さんが5日午前6時32分、東京都内の病院で死去したことが分かった。54歳。東京都出身。
西村さんは、アルバイトで生計を立てながら小説を執筆。2007年に「暗渠の宿」で野間文芸新人賞、11年に「苦役列車」で芥川賞を受賞した。破天荒な発言が注目され、芥川賞受賞後にはテレビのバラエティーにも出演した。
関係者によると、西村さんは4日夜、東京・赤羽からタクシーに乗車したが、車内で体調を崩した。タクシーの運転手が病院に運んだが、そのときにはすでに心停止していたという。病院で医師が蘇生を試みたが、再度の心停止となり、亡くなった。
5日午後5時の時点で、王子警察で死因を調べている。遺族とも連絡がついておらず、関係者はご遺族が見つからない場合は、北区が葬儀などを行う可能性も示唆している。