G.G.佐藤氏「理解できない」 高梨沙羅の失格でネットの「戦犯」と誹謗中傷に苦言
西武、ロッテでプレーしたG.G.佐藤氏が7日、自身のツイッターに投稿。「僕には理解できない」などとつづり、ネット上での誹謗中傷に苦言を呈した。
この投稿前には、北京五輪で初採用されたスキージャンプ男女混合団体が行われ、日本は女子のエース高梨沙羅=クラレ=の1本目が、スーツ規定違反と判定され失格となった。
「今回の大会もネットの誹謗中傷があるね」と書き出した投稿では、「みんな簡単に戦犯って言葉使うけど、それが戦争犯罪人を意味するって分かってるよね?」と疑問を提起し、「スポーツで結果を出せなかったアスリートがたくさんの犠牲者を生み出した戦争犯罪人と同じ扱いって僕には理解できないですよ」と記した。
佐藤氏は2008年、メダルを逃した北京五輪で、準決勝の韓国戦でトンネルと落球の2失策。米国との3位決定戦でも落球し、計3失策で戦犯扱いされた。
続く投稿で高梨にエールを送った佐藤氏は、2回目のジャンプ後にも「1回目失格というショックな気持ちを抱えたまま98・5Mの大ジャンプ!凄い!立派だった!!高梨沙羅選手、本当にカッコよかったです」などとつづり、さらに「僕は別に「戦犯」って言葉を使ってる人たちを断罪したいわけじゃないんです。そういう言葉が使われない優しい世界になって欲しいです」と投稿した。