竹下景子 「こども本の森 神戸」名誉館長に就任

 3月25日に開館となる図書館「こども本の森 神戸」で名誉館長に就任する女優の竹下景子(68)が10日、神戸市役所で行われた委嘱式に出席した。

 同館のコンセプトは「命の大切さと震災の教訓の継承」で、竹下は1995年の阪神・淡路大震災から4年後の99年1月から市民グループ「震災復興支援コンサート実行委員会」が開催する「詩の朗読と音楽」にボランティアとして参加。2005年には神戸大使に就任するなど縁が深く、一方で「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」の「ワクチン大使」として子どもへの思いも強いため、最適任者として選出された。

 久元喜造神戸市長(68)から委嘱状を渡された竹下は「大好きな神戸でまたご縁をつないでいただいた」とあいさつし、「『こども本の森 神戸』ができたことによって、子供たちがいつでも足を運べる、小さい赤ちゃん、赤ちゃんを育てているお母さんもそう。居心地のいい場所になることによって、命、震災、ふるさとのことをしっかり学んで、心に刻んで育ってくれたら、私も応援する側としてうれしく思う。そのお手伝いができると伺って、喜んでお役を拝命することにした」とあいさつした。

 「こども本の森-」には名誉館長推薦図書コーナーを設置予定。竹下は「私自身が子供時代にとても好きだった本、私の子供たちに読み聞かせした本、大人になって出合った児童書も何冊か入れた」と説明。

 この日は「シートン動物記」「ファーブル昆虫記」の2冊を持参したといい、「久元市長さまがその2冊がお好きと耳にしましたので、委嘱式に臨むにあたり持ってきた」と明かした。委嘱式前には建物を見学した竹下は「初めて見学させていただいて、個性のあるスペースがある。私がすぐできるのは読み聞かせだが、それにとどまらず、子供たちや若いお母さんたちと取り組めるようなことを考えていければ。楽しいことがたくさん生まれそうな予感がしている」と期待した。

 また、神戸で個人的に好きな場所には弓削牧場を挙げ、「『区』と書いてあるから、町の中なのかと思ったら…。市街地のとなりに牧場がある。こんな場所は世界中のどこにもないのでは。行くたびに感激している」と告白した。

 同館を手がけた建築家の安藤忠雄氏(80)も同席。「おそらく神戸は日本の中で住みやすそうで美しい。美しく住みやすい町から、子供たちが本を読んで、世界に向けてはばたいて欲しい」とした上で、「スマートフォンの時代ではあるが、これ(の使用時間)を半分にしていただいて、あとは本を読んで考える場所にしたい」と思いを伝えた。

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