菊之助「カムカム」モモケン「朝ドラで知っていただけて良かった」
歌舞伎俳優の尾上菊之助(44)が11日、都内で国立劇場3月歌舞伎公演「近江源氏先陣館-盛綱陣屋-」取材会に、長男の尾上丑之助(8)、共演の中村梅枝(34)、梅枝の長男・小川大晴くん(6)と登壇した。
「歌舞伎名作入門」として解説付きで楽しめる公演。舞台は鎌倉時代ながら、徳川氏と豊臣氏が激突する大坂の陣が題材。菊之助は、初代中村吉右衛門から岳父・二代目吉右衛門へ受け継がれた盛綱に初役で挑む。
自身で選んだ本演目を、菊之助は「家族の物語」と表現。岳父が残した台本や書き残した書物、映像を見て役作りをし、「作者が描きたかったことをくみ取って、岳父が残してくださったことを心に留めて、教えてくださったことを体現できるように、緊張感を持って勤めたいです」と力強く語った。
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では大スター・モモケンこと桃山剣之介としてお茶の間を湧かせている。「まだまだ私は知られていないですから、朝ドラで知っていただけて非常に良かった」と笑顔。「朝ドラも家族の話で、家族を改めて考えさせられましたし、盛綱でも家族のあり方を私自身も勉強できる機会だと思っています」と明かした。