羽生結弦 松岡修造に「衝撃回答」努力報われない発言は辛いに「死んでもやれと言っても回んない」
元テニス選手でスポーツキャスターの松岡修造が、北京五輪のフィギュア男子で4位となった羽生結弦(27)をインタビューした模様が、14日のテレビ朝日「報道ステーション」で放送された。同日の記者会見後に個別でインタビューした内容を、修造は「衝撃的な言葉でした」と伝え、インタビュー映像に入った。
修造はまず「羽生結弦さんはこのオリンピックで何を感じたか」と問うた。
羽生は「うーん」と考え込んだ末に「正直言っちゃえば報われない努力ってあるなと。僕は命がけでこのオリンピックの舞台まで本気で練習してきて、命がけで演技をしたときに、こうやってできなかったことに関しては、無駄だったなって正直思ってます。悔しいですけどね」と語った。
修造が「『努力って報われないんだな』と言われた時、正直すごいつらかった。そんな言葉を出す人じゃないから」と語りかけると、羽生は「ふふふ」と笑顔をみせ「でも絶対信じなかったら命がけでなんて練習できない、努力できない。でも僕はそれをやってきたと思える」と答えた。
修造が「言い方は失礼だが、命を縮めるようなことを。4回転アクセルはそこまで賭けられるものか」と聞くと、羽生は「それくらい僕のすべてだったんですよね。そうじゃないとあそこまでできなかったんですよ」と返した。「正直、『おまえ死んでもやれよ』みたいなことをずっと言いながらやってましたけど、回んないんですよ、そんな簡単に」と明かした。
「羽生結弦の体で羽生結弦の理想とするアクセルを続けた結果としてはあれがすべて」とし、「足首が壊れて、ショートも何の因果かうまくいかなくて、注射打ってもらって、感覚なくなって、それでやっと、あそこまでアドレナリンが出て、火事場の馬鹿力であそこまで行けたんです。僕にとってこんなに整った舞台なんてない」と語った。
「僕ははじめて4回転半の基礎点から減点されたジャンプをオリンピックという舞台でできたということと、僕のプライドを消さないあのアクセルジャンプでそれができたことは、すっごく、ものすっごく誇りに思ってます」と語った。
修造は番組で、最後に北京五輪で何をつかんだのかを聞くと羽生が「誇り」と答えたことを明かし「彼の怒り、心の炎も感じた。僕はその言葉に誇りを感じたし、より羽生はより羽生になっていくと信じています」と述べた。