漫談家・松鶴家千とせ（しょかくや・ちとせ）さんが亡くなったことが１７日、分かった。８４歳。公式ホームページで公表した。千とせさんは「わかるかなぁ～！わかんねぇだろうなぁ～！」のフレーズで一世を風靡（ふうび）した。

　公式ページでは「お知らせ」と題してコメントを掲載。「１月２８日より入院してたんですが、本日、１７日木曜日１０時４分、療養してたんですが、心不全にて、永眠しました。」と発表した。「皆様、大変お世話になりました。誠に、ありがとうございました。」とコメントも掲載している。

　千とせさんは満州（中国北東部）生まれ。１９５３年福島県から上京し、松鶴家千代若・千代菊に入門。６７年に松鶴家千とせを襲名した。ジャズやブラックミュージックに憧れが有り、トレードマークはアフロヘアとあごひげ、サングラス。漫談の中に童謡を取り入れるなど、独自の路線を突き進み、７５年に「わかるかなぁ～！わかんねぇだろうなぁ～！」のフレーズで一躍人気者となった。７６年には「第５回放送演芸大賞　漫談部門」を受賞した。