村主章枝さん トルソワのコーチ拒絶発言は「ペレストロイカ級の一言」
フィギュアスケーターの村主章枝さんが18日、フジテレビ系「バイキングMORE」にリモート出演。17日の北京五輪フィギュア女子で銀メダルを獲得したトルソワ選手(ROC)の発言を「ペレストロイカ級の一言」と評価した。
同競技では、ドーピング疑惑の渦中にあったワリエワが、フリーでミスを連発し、ショートプログラム1位から4位に終わった。その後、トルソワは、代表チームのコーチを務めるエテリ・トゥトベリーゼ氏からハグされるのを身をよじって拒絶。「嫌よ!あなたはすべて知っていたでしょう!」と告げたとロシアメディアが報じている。
村主さんは、このトルソワ選手の言葉に着目。「何について『知っているのよ』と言ったのかは分からない」と前置きした上で、「もしかしたら同じチーム内にドーピング疑惑が生じて、自分たちも疑惑をかけられていたりと、ドーピングにを手を染めてまでメダルを取ったとしても、国威発揚にはならないという意味を含んでいて、ロシアのドーピングに対する考え方を大きく変えるペレストロイカ級の一言だったかなと印象を受けた」と驚いたことを旧ソ連でゴルバチョフ書記長が行った革命的政治改革にたとえて表現した。
エテリ氏は、これまでメデベージェワ、ザギトワらメダリストを育て上げ「氷の女王」と形容される絶対的な指導者。今大会でも金メダルのシェルバコワのコーチも務めている。それだけに、トルソワが反旗を翻したと報じられていることに、衝撃を受けた模様だ。