大阪がコロナ死者数全国最多の理由は 吉村知事が一つの見方示す

 読売テレビ「あさパラS」が19日、新型コロナウイルスの感染拡大を取り上げ、大阪は新規感染者数で東京を下回ることが多いにも関わらず、第6波の今年1月からの死者数が全国最多であることを疑問視。生出演した吉村洋文知事は、専門家にも明確な理由がわかっていないとしながらも、一つの説を紹介した。

 番組では、大阪と東京の感染者数などを比較。18日の新規感染者は大阪が1万1505人で東京が1万6129人。重症者数は大阪265人、東京80人。第6波の今年1月からの死者数は東京の229人に対して、大阪は全国最多の484人となっていると報じた。

 元厚労省官僚で神戸学院大学教授・中野雅至氏は「高齢化率も同居率も目立った差はないと思う。医療水準も差があるわけない。にも関わらず、なぜこんな484人と多くなるのか。吉村知事がおっしゃったように、高齢者に自粛を呼びかけるのは正しいと思う。(まん延防止等重点措置の)延長も正しいと思うが、その背後にある政策のバックボーンというか、何でこんなに違いが出てくるのか」と首をひねった。

 吉村知事は「我々も専門家に聞いてるが、明確にこれが理由だというのは専門家すらもわからないというのが現実、ただ現場で見ていると、明らかに高齢者の方が重症化し、お亡くなりになっている」と説明。

 続けて「高齢者と若い世代の生活圏が非常に近いんじゃないかとおっしゃる方もいらっしゃいます。職場もそうだし、生活もそうだし。もともと大阪って狭い所に高齢者の施設もたくさんありますし。大阪市内だけでも1000カ所の居住系の高齢者の施設があったりして。非常に生活圏が近い。だから若い人に広がると高齢者にも広がりやすいというのはあると思う」と、一つの見方を示した。

 4日にコロナ感染が判明し、この日が3週間ぶりの番組復帰となったMCのハイヒール・リンゴも「おじいちゃん、おばあちゃんが近くに住んでるっていう人も多いし、東京の場合はちょっと働きに出てて田舎があってという方が多いかもしれない。その辺の違いが出てきてるんじゃないかということですよね」と、うなずいていた。

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