大阪府の吉村洋文知事が１９日、読売テレビ「あさパラＳ」に生出演。新型コロナウイルスによる医療ひっ迫の状況を踏まえ、大阪マラソン（２７日）の一般ランナー部門開催を今年は中止すると決めたことを実業家の堀江貴文氏が自身のツイッターで批判したことについて聞かれ、穏やかな対応を見せた。

　吉村知事は１５日に、今年の大阪マラソンは約２万人が参加予定だった一般ランナー部門は開催を中止し、約３００人が参加するエリート部門だけで実施すると発表。番組では、それを受けて堀江氏が１５日に投稿したツイートを抜粋。「やる気まじなくなるよね。こういう適当な対応されると。単に自分の政治的生命の先行きしかみてねーよな。吉村チキンっすね」というつぶやきを紹介した。

　吉村知事は「やっぱり僕自身も主催者側なんで、すごいやりたいんです、本音は。ただ病床がこれだけひっ迫して医療従事者もものすごい大変な中でやられてる中で、２万人の方が一斉に会して、そこからまた感染が広がって高齢者に広がると、その人たちの命も守りにくくなってしまうし医療もひっ迫する」と理解を求め、出場権の来年繰り越せるよう調整していると説明。

　４日にコロナ感染が判明し、この日が３週間ぶりの番組復帰となったＭＣのハイヒール・リンゴが「どうなんですか、そんな考えてるのに『単に自分の政治生命の先行きしかみてねーよな』」と堀江氏のツイートを持ち出すと、吉村知事は「いや、全然そういうことないんですけれども。ただ、こういう批判受けるのも、知事の仕事なんかなあと思って。やれないのは事実ですから」と冷静な対応。

　「言い方は堀江さん流の言い方っていうのは当然あると思うんですけど、楽しみにしてた人っていろんな思い持ってる人も多いと思うんで、それも全部批判を僕が受けるっていうことになると思います」と穏やかに続けた。