西郷輝彦さん死去 「星のフラメンコ」大ヒット昭和歌謡彩った 昨年9月帰国も、75歳

 西郷輝彦さん=2018年撮影
 明治座公演を迎え舟木一夫の激励を受ける=2002年
  ヒット曲「星のフラメンコ」のジャケット 
3枚

 大ヒット曲「星のフラメンコ」や主演ドラマ「どてらい男」「江戸を斬る」で知られる歌手で俳優の西郷輝彦(さいごう・てるひこ、本名今川盛揮=いまがわ・せいき)さんが20日午前9時41分、前立腺がんのため都内の病院で死去した。75歳。鹿児島市出身。葬儀は近親者で行う。昨年5月にステージ4の去勢抵抗性前立腺がんを公表し、最先端治療を受けるために渡豪。昨年9月に帰国後も闘病していたが、力尽きた。訃報を受け、御三家の仲間である歌手の橋幸夫(78)、舟木一夫(77)ら芸能界にも悲しみが広がった。

 昭和歌謡を彩った“御三家”の一人が10年に及ぶ病との闘いの末、静かに旅立った。

 西郷さんは2011年に前立腺がんの摘出手術を受けたが、17年11月に再発した。ホルモン治療、放射線治療、11回の抗がん剤治療を受けたが、PSA(前立腺がんの腫瘍マーカー)は上昇。放射線物質を使ってがん細胞だけを攻撃する日本未承認の治療法「PSMA標的治療」を受けるために、昨年4月に豪シドニーへ出発した。

 昨年5月にYouTubeチャンネルを開設し、渡豪を公表。所属事務所によると、当初の予定通り計3回の治療を受け、昨年9月に日本へ帰国した。その後は通院で治療を続けていたが、同10月上旬に入院。闘病の末、帰らぬ人となった。

 自身で撮影・編集した4本の動画を通じ、闘病の経過を発信し続けた。1本目の動画では「まだやりたいことがたくさんあるんだよ。願いはただ一つ。なんとかもう少しだけ好きな仕事をさせてほしい」と、率直な心境を吐露していた。

 3本目の「失速編」と題した動画では、現地治療開始前で470だったPSAが、1回目の治療で510と思うように下がらず、動揺する気持ちも語られた。最後の4本目の動画では、2回目の治療を受けた後の画像を公開し、がんが消えたとしつつ、PSAが上昇したと報告していた。

 YouTube以外では、昨年8月放送の日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ」に現地から生出演。同9月にはTBS系情報番組「あさチャン!」にも出演し、現状を語るとともに元気な姿を見せていた。

 つらい闘病生活の中でも、ドラマ仕立ての動画で自らの姿を映し続けた西郷さん。1本目の動画では、闘病する姿をカメラに収める意義を「前立腺がんで悩んでいる人たちに私がこの体で体験してお伝えするというのも目的の一つだ」と語っていた。俳優、歌手として人々を楽しませ、最後まで人のために尽くした人生は、早すぎる幕引きを迎えた。

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