「サンモニ」コメンテーター、ウクライナは「一方的な被害者でもない」
評論家の寺島実郎氏が27日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、ロシアのウクライナ侵攻について持論を語った。
寺島氏はロシアの侵攻について「民主主義の試練」の観点から分析。ロシアが「いつの間にか、民主主義の国からプーチン専制の、極端に言うとヒトラーがやったこととほぼ同じストーリーに移りつつあります」と厳しく指摘した。
ウクライナについても「一方的な被害者かっていうと、そうでもない」とした。「たくましい国づくりをしてるかというと、そうでもない」と断言。「ゼレンスキーっていう大統領は、誤解されてはいけませんけどコメディアンだった人ですよ。『コメディアンがいかん』なんて話ではないですよ。人気者を大統領に選んでいくっていう流れの民主主義に達した」と分析した。
続けて、日本も含めて「民主主義の価値」について「考えないといけない」と主張。「専制化していく民主主義、ナショナリズムに走ってね。一方、いつの間にか衆愚政治っていうかですね。ポピュリズムに走っていく民主主義、両方の危険性をはらんだ、その展開を目撃してるんだっていうことをよく認識しておくべきだと思います」とロシア、ウクライナ、それぞれの政治が「危険性」を含んでいるとした。