木村太郎氏「プーチンはPTSD」説 2つのトラウマ起因「何かとんでもないことやる」
ジャーナリストの木村太郎氏が27日、フジテレビ系「Mr.サンデー」に出演。ロシアのプーチン大統領は「トラウマにさいなまれてPTSD(心的外傷後ストレス障害)になっているのでは、と言われている」と話した。
番組では、プーチン大統領の経歴を紹介した上で、拓殖大の名越健郎教授が「プーチン大統領は革命という言葉が大嫌い。革命によって民衆の蜂起によって政権が倒されるのがトラウマになっている」と解説。KGBの諜報員だった時代に、1989年の独ベルリンの壁崩壊と1991年の旧ソ連崩壊という2度の屈辱体験をへて、「それを阻止するためには全力で何でもやるという政策になってきた」と説明した。
木村氏は、プーチン大統領と対談した仏マクロン大統領が「彼は変わった」と話したことを引き合いに、「世界中のメディアがなぞり始めている。プーチンは、トラウマにさいなまれてPTSDになっていると言われている」と予測。「PTSDは人の尊厳を大きく損なわれるような経験が原因。まさにプーチンはそう。結果どうなるかというと、フラッシュバックが起きて、昔のことを急に思い出す。それによって突き動かされて、何かとんでもないことをやる。プーチンは、ウクライナの民主化運動を見て、東ドイツでKGBを襲った群衆に見えているのではないか」と話した。
キャスターの宮根誠司は「プーチンさん個人のトラウマで侵攻が行われているとしたら、怖いですよね」と言葉を強めた。
名越教授は「プーチン大統領は、ウクライナが西側陣営へ寝返った背後にはアメリカが糸を引いていると考えている。ウクライナが民主化してNATOに入れば、次はロシアに民主化の波が及んで、プーチン政権が崩壊してしまうかもしれない。だからウクライナの民主化をつぶして弱体化させる。領土を奪っても構わないと(考えている)」と語った。