市村正親 73歳の華やかピンクドレス姿「美しいです」の褒め言葉に「本音ですか?」

 俳優の市村正親(73)と鹿賀丈史(71)が7日、東京・日生劇場で、ダブル主演ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」(8~30日)の公開稽古と会見を、共演の森公美子(62)らと行った。

 1973年に誕生したジャン・ポワレの名作劇で、南仏のゲイクラブを舞台に事実上の夫婦として過ごすオーナー(鹿賀)と看板スター(市村)の愛を描く。08年から2人でカップル役を務めて、今回で5度目となる。

 華やかなピンクドレスを身にまとった市村は「あたしは(初演の)30年前は皆さまから『美しい』と本音で言われていたけど、最近はつらそうに『美しいです』と言われてうれしいのやら悲しいのやら」と時間という“敵”と向き合っていた。

 役が乗り移ったかのようにラブリーな言葉遣いと立ち振る舞いで「たくさん皆さんきてちょうだい?」とアピール。報道陣からの「美しいです」との褒め言葉には「ありがとう。本音ですか?」と腹の内を探り、笑わせた。

 同作の“変化”を鹿賀は「それぞれの年齢に適した役をできて、作品の持つ意味合いが色濃い」と出演を重ねるたびに実感。市村は「変わった部分は言いたくありません~。お客さんに見えない所で隠していますけど、(18年の前回公演から)4年の歳月でだいぶ変わりました」と自身の姿を見つめていた。

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