将棋の藤井聡太竜王(19=王位・叡王・王将・棋聖)は9日、第80期名人戦順位戦の最上位A級への昇級を果たした。今期最終戦を勝利で飾り、最年少名人への望みをつないだ。
名人奪取の最年少は谷川浩司九段(59)の21歳2カ月。今年7月で20歳になる藤井五冠が記録を抜くには、22年度のA級で優勝して挑戦者となり、23年の7番勝負で名人を奪取しなければならない。
2021年度はタイトルを二冠から五冠に増やす目覚ましい躍進を遂げ、来期はA級で新たなスタートを切る。「A級は名人を目指す戦いなので楽しみ」と語った藤井五冠。小さい頃から憧れていた名人に向け、どういう戦いを見せるか。