俳優・西島秀俊主演の日本テレビドラマ「真犯人フラグ」が１３日、最終回を迎えた。昨秋の放送開始から事件は数多くの謎や伏線が膨らみ続けていたが、最終盤で怒濤の回収が行われた。

　【回収済】

　◇真帆（宮沢りえ）の所在は？…失踪当日に河村俊夫（田中哲司）に呼び出され、悲劇に。

　◇子供２人が事件被害にあっても出てこなかった理由は？…すでに被害にあっていた。

　◇３年前から二宮瑞穂（芳根京子）が真帆と知り合いだった理由と、その後の経緯…瑞穂は姉のかたきである林洋一（深水元基）を調べ、不倫相手とみられた真帆への復讐も計画。しかし偶然、主人公・相良凌介（西島）が上司となり、その人柄から犯行に動けなくなる。

　◇真帆が失踪前に「部屋に行く」と電話していた相手は…河村が不倫疑惑をぶつけるため週刊追求に呼び出していた。

　◇失踪後に夫・凌介に送ってきた「しし座流星群」の写真、「光莉が…」の電話や、娘光莉のヘアサロン予約の意味は？…すべて河村の犯行。声は菱田を使って盗んだホームビデオなどから合成。

　◇林洋一（深水元基）とは不倫関係にあったのか？…１度だけ。

　◇不倫現場とされる写真は誰が撮影？…１０年前は政治汚職を追っていた河村、直近は林を追っていた瑞穂。

　◇林事件の実行犯は…河村。「真帆ちゃんを苦しめた」と。

　◇林の腕時計は、瑞穂姉との婚約時の結納返しだったことが判明したが、なぜ事件現場から消えたのか…河村が持ち帰り、瑞穂に提示。犯人であることの決定証拠に。

　◇林を口封じで消しかねない存在だった、婚約者の父、等々力建材社長（長谷川公彦）の関与は…あまり関係なかったみたい。

　◇林の上司は誰に消された…こちらは等々力建材とみられる。

　◇林が開けたロッカーから真帆の財布＆免許証が出てきた経緯…河村が仕掛けた、林を容疑者にする罠だった。

　◇強羅は何に関与？…事件を混乱させる依頼を受けていたことを示唆。逮捕されず。

　◇強羅はなぜ相良家の入る団地に引っ越してきた…警察で聞かれるも「あり得ない事って起こる」と。

　◇橘一星（佐野勇斗）、菱田朋子（桜井ユキ）を脅迫したのは誰？…河村が必死の調査や当たりをつけて、割り出し、犯行を進めるために脅迫。

　◇脅迫者が、相良家のビデオテープ持ち出しや、光莉（原菜乃華）の血をまくよう指示した理由…河村が真帆が生存しているとみせかける目的などのため、脅迫指示。

　◇なぜ瑞穂は事件酷似小説を書いて流出させた…一星がハッキングした河村のパソコンから発見。託された瑞穂が、おびき出しに使った。

　◇瑞穂と一緒に小説を書いている人物は…望月鼓太朗（坂東龍汰）。瑞穂への告白は速攻断られる。

　◇河村俊夫（田中哲司）が向かった先は…小説をみて、瑞穂が大学の文芸サークルの部室に呼び出した。

　◇河村を追う際に、日野渉（迫田孝也）が「至上の時」のカウンターから持ち出したものは…アイスピック。結果、河村に奪われる。

　◇なぜここにきて太田黒部長（正名僕蔵）が、ぷろびん（柄本時生）に連絡をとっているのか…まさかの正義感。凌介の汚名返上動画を撮ってほしいと依頼。結果、ぷろびんが河村独白現場をおさえる。

　【残った謎】

　◆長男篤斗（小林優仁）は凌介の息子なのか…改めての強い描写はなし。

　【小ネタ？】

　△強羅が蹴っていたゴミ箱の中にいた人物は？

　△強羅がＰＴＡに入っているのは関係？

　△かつて真帆がボスママにいじめられていたことは関係？

　【１９話で解明】

　◇光莉の誘拐犯である本木陽香（生駒里奈）が、なぜ逃走中の林も「ノッポ」と呼び、追跡していたのか…一星が脅迫犯が林ではないかと本木に追跡指示。

　◇なぜ林事件の凶器が相良家にあった…脅迫犯が菱田に持ち込むよう指示。

　◇救出された篤斗の病室で出くわした菱田と木幡由美（通称・バタコ、香里奈）は面識なし…挙動不審の菱田は、篤斗誘拐の原因を作った息子のいじめ加担を必死に隠していただけだった。

　◇なぜ失踪直後に篤斗は、「かがやきの世界」の車に…誘拐はバタコの単独犯行だった。

　◇菱田家の押し入れ…破れた篤斗のユニホームが入っていた。

　◇なぜバタコは篤斗を返した…事件に巻き込まれたくない「かがやきの世界」のビジネス教祖様が指示。最終回で教祖には河村が助言・指示していたことが判明。