「ドライブ・マイ・カー」英アカデミー賞非英語映画賞受賞 米アカデミー賞へさらなる弾み

 英国アカデミー賞の授賞式が13日、ロンドンで行われ、濱口竜介監督(43)の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞した。同作は世界最高峰の映画賞、米アカデミー賞でも作品賞など4部門でノミネートされており、受賞に向けて弾みがつきそうだ。

 英国アカデミー賞では日本映画関係で、1980年代に「影武者」の黒沢明監督が監督賞を、同監督の「乱」が非英語映画賞(当時は外国語映画賞)を受賞するなどしている。「ドライブ-」は今回、監督賞と脚色賞にもノミネートされていた。

 授賞式に出席した濱口監督は「自分たちの映画が国境や言葉(の壁)を越えて英国まで届いたことを光栄に思います」と語った。

 「ドライブ-」は村上春樹さんの短編小説が原作。妻を亡くした舞台俳優で演出家の主人公が専属運転手になった女性と出会い、自身の悲しみを見つめ直す姿を描く。昨年のカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したほか、米アカデミー賞の前哨戦を席巻していた。

 米アカデミー賞の発表・授賞式は3月27日(日本時間28日)に行われる。

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