宝田明さんが肺炎で死去 87歳 「ゴジラ」など 10日舞台挨拶登壇したばかり
俳優の宝田明さんが14日午前0時31分、都内の病院で肺炎のため亡くなったことが18日、分かった。87歳。旧満州(現中国東北部)出身。葬儀は、遺族の意向により感染症禍を考慮し、近親者のみで執り行ったという。喪主は妻将未(まさみ)さん。お別れの会については今後検討するとしている。
宝田さんは10日に行われた主演映画「世の中にたえて桜のなかりせば」の舞台挨拶で元気な姿を見せたばかり。突然の訃報となった。
1954年に東宝ニューフェイス6期生として俳優生活を開始し、54年に特撮映画「ゴジラ」で初主演。その後も「ゴジラ」シリーズには出演を果たし、特撮の顔となった。ミュージカルスターの草分け的存在でもあり、舞台でも存在感を発揮した。
また「ミス・ユニバース」の日本大会でも長年司会を務め、その紳士的な立ち振る舞いは多くの人の印象に残った。
10日には、乃木坂46の岩本蓮加(18)とのW主演映画「世の中にたえて桜のなかりせば」(来月1日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。腰痛の治療中のため、車いすで登場していたが、70歳差の岩本との共演に「こんな年の差がある共演は初めてなので、胸騒ぎがした。なんと度胸がある子なんだなぁと」「大女優の片りんがある」など、話していたばかりだった。この作品が遺作となった。