「カムカム」ひなたの部屋の「死して屍拾う者なし」時代劇ファンに刺さりトレンドに
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の22日の放送では、3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)が本気でラジオ講座で英語の勉強を始める。
ひなたが自室で勉強する姿も描かれたが、ここで部屋の壁には「死して屍拾う者なし」という書道の掛け軸が飾ってあった。この「死して屍-」は1970-80年代に放送された時代劇「大江戸捜査網」に登場するワンフレーズ。時代劇好きのひなたは、子どものころにリアルタイムで視聴していたか、再放送で視聴していたとみられる。
「大江戸捜査網」は秘密捜査員である「隠密同心」の活躍を描いた作品。007のようなスパイを時代劇版に変換したストーリーで、杉良太郎、里見浩太朗、松方弘樹さんが主演した。「死して屍-」は「隠密同心 心得之条」の一部だった。
「我が命我が物と思わず 武門の儀あくまで陰にて 己の器量を伏し 御下命如何にても果たすべし 尚、死して屍拾う者なし」
背水の陣で英語に向かうひなたの覚悟をさりげなく示している。
「大江戸捜査網」というシブめの作品からのフレーズにネットの時代劇ファンもにんまり。「死して屍-」がトレンドワードに浮上し、「まさか、朝からこのフレーズが見られるとは」「あのテーマ音楽が頭の中をめぐってとまりません」「これ、分かる人はまあまあな年代」「貼り紙にウケてそれ以降のいいお話が入ってこなくなる」と盛り上がった。